風はときに生きているように感じる。
部屋の窓から流れ、
別の窓から飛び出ていく風は、
古く思い何かも運んでくれるようだ。
揺れる木々の歌うような
葉が風で擦れ合う音は、
感情の現れのように感じる。
急ぐもの、
荒れ狂うもの、
優しくささやくもの、
自信に満ちた力あるもの、
まったりゆったりなびくもの、
泣きそうなもの、
楽しそうなもの。
そして、そのあるものと
共にいる。
変えようにも
変えられない。
ただ目の当たりにしたそれを
受け入れ、
自分は自分の中心にいるだけだ。
それは人間関係にも
言えることだと思う。